デッドリフトのフォーム:腰を守る5つのポイント

デッドリフトは床に置いたバーを持ち上げる種目で、BIG3の中で最も重い重量を扱えます。背中・お尻・太ももの裏を一度に鍛えられる一方で、フォームが崩れると腰を痛めやすい種目です。腰を守るための5つのポイントを解説します。

始める前の準備

床からバーまでの高さは、直径45cmのプレートをつけたときの高さが基準です。一般的な20kgプレートがこの大きさです。

軽い重量で小さいプレートしか使わない場合は、プレートの下に台を置くなどして、同じ高さにそろえます。バーが低すぎると、背中が丸まりやすくなります。

ポイント1 足の位置

足幅は腰幅くらいにします。つま先はまっすぐか、少し外側に向けます。

バーが足の甲の真ん中の真上にくるように立ちます。横から見て、すねとバーの間が数cmあく位置です。バーから離れすぎると、引くときにバーが体から離れて腰の負担が増えます。

ポイント2 握り方

手幅は肩幅くらいで、脚のすぐ外側を握ります。まずは両手とも手の甲が前を向く「順手」で握ります。

重量が重くなって握力が足りなくなったら、片手を逆手にする「オルタネイトグリップ」や、リストストラップを使う方法があります。

オルタネイトグリップでは、逆手側の腕の力こぶの筋肉に負担がかかります。肘を曲げて引かず、腕はまっすぐ伸ばしたままにしましょう。

ポイント3 背中の姿勢

背中は、丸めも反らしもしないまっすぐな状態に保ちます。胸を軽く張り、目線は2〜3m先の床に向けます。

脇を締めて、背中の筋肉に力を入れます。バーを体に引き寄せるようなイメージを持つと、バーが体から離れにくくなります。

ポイント4 引き始め

  1. バーを握ったら、すねがバーに触れるまで膝を曲げ、お尻を下ろします。
  2. 大きく息を吸って、お腹に力を入れて固めます。
  3. 腕を伸ばしたまま、バーを少し引き上げるように力を入れ、バーと体のたるみを取ります。
  4. 床を足で押すようにして、バーを持ち上げます。バーは体に沿って、まっすぐ上に動かします。

勢いよく引っ張るのではなく、じわっと力を入れてから床を押し始めると、背中が丸まりにくくなります。

ポイント5 立ち上がりと下ろし方

バーが膝を越えたら、お尻を前に出して股関節を伸ばし、まっすぐ立ちます。立ったときに上体を後ろに反らす必要はありません。反りすぎると腰に負担がかかります。

下ろすときは、お尻を後ろに引きながら上体を倒し、バーが膝を過ぎてから膝を曲げます。背中はまっすぐのまま、バーを体に沿わせて下ろします。

よくある間違いと直し方

間違い原因の例直し方
背中が丸まる重量が重すぎる、腹圧が抜けている重量を下げる。毎回息を吸ってお腹を固めてから引く
お尻が先に上がる太ももの前の筋力不足、構えでお尻が低すぎる胸とお尻を同時に上げる
バーが体から離れる背中の筋肉に力が入っていない脇を締め、バーをすねと太ももに沿わせる
立ったときに反りすぎる最後まで引こうとしすぎているお尻を前に出してまっすぐ立ったら終わりにする

頻度とセット数の目安

デッドリフトは全身の疲れが大きい種目です。重い重量でのデッドリフトは週1〜2回、セット数も控えめにするのが一般的です。

BIG3 メニューメーカーのメニューでも、デッドリフトは週1回、セット数は最大3セットにしています。背中や腰に強い張りが残っているときは、無理をせず休みましょう。

フォームが固まったら、8週間のメニューで重量を伸ばしましょう。

8週間メニューを作る