MAX(1RM)の測り方と、測らずに推定する方法【計算ツール付き】
1回だけ挙げられる最大の重量を「1RM」または「MAX」と呼びます。トレーニングの重量を決める基準になる大事な数字です。この記事では、1RMを安全に測る方法と、限界まで挙げずに推定する方法を紹介します。
1RMとは
1RMは「1 Repetition Maximum」の略で、正しいフォームで1回だけ挙げられる最大の重量のことです。例えば、ベンチプレスで80kgを1回挙げられ、82.5kgは挙げられない人の1RMは80kgです。
多くのトレーニングメニューは「1RMの80%で5回」のように、1RMに対する割合で重量を決めます。1RMがわかると、自分に合った重量を計算できます。
実際に測るか、推定するか
| 方法 | よいところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 実際に測る | 正確な数字がわかる | 疲れが大きい。フォームが崩れるとケガのリスクがある |
| 推定する | 普段のトレーニングの記録から安全にわかる | 実際の数字と数kgずれることがある |
筋トレを始めて間もない方には、推定をおすすめします。限界の重さではフォームが崩れやすく、フォームが固まっていない時期には危険だからです。
重量と回数から推定する計算式
よく使われるのが、エプリー(Epley)の式です。
推定1RM = 重量 ×(1 + 回数 ÷ 30)
例えば、60kgで5回挙げられた場合は次のようになります。
60 ×(1 + 5 ÷ 30)= 60 × 1.167 ≒ 70kg
回数が多いほど誤差が大きくなるので、10回以内、できれば3〜6回の記録で計算するのがおすすめです。限界まで挙げた回数を使うと正確になります。「あと2回できた」と感じたなら、その2回を足して計算します。
1RM計算ツール
挙げた重量と回数を入れると、推定1RMを計算します。
重量と回数を入れてください
エプリーの式で計算しています。回数は1〜10回で入れてください。
回数と重量の換算表
何回挙げられたかによって、その重量が1RMの何%にあたるかの目安です。エプリーの式から計算しています。
| 挙げられた回数 | 1RMに対する割合 | 1RMが100kgの人の目安 |
|---|---|---|
| 1回 | 100% | 100kg |
| 2回 | 94% | 93.8kg |
| 3回 | 91% | 90.9kg |
| 4回 | 88% | 88.2kg |
| 5回 | 86% | 85.7kg |
| 6回 | 83% | 83.3kg |
| 7回 | 81% | 81.1kg |
| 8回 | 79% | 78.9kg |
| 9回 | 77% | 76.9kg |
| 10回 | 75% | 75.0kg |
同じ割合でも、何回挙げられるかには個人差や種目による差があります。あくまで目安として使ってください。
1RMを実際に測る手順
実際に測る場合は、次の手順で安全に行います。
- 前回のトレーニングから中2日以上あけ、疲れが残っていない日に行います。
- ウォームアップを段階的に行います。目安は、バーだけで10回、予想MAXの50%で5回、70%で3回、80%で2回、90%で1回です。
- 90%の後は3〜5分休み、予想MAXに挑戦します。
- 成功したら、2.5〜5kg増やしてもう一度挑戦します。挑戦は2〜3回までにします。
スクワットとベンチプレスはセーフティバーを必ずセットし、できれば補助者をつけてください。フォームが大きく崩れた回は、記録に数えないのがおすすめです。
成功の目安
- スクワット:太ももの付け根が膝の上端より低くなるまでしゃがみ、立ち上がる。
- ベンチプレス:バーを胸につけてから、肘が伸びるまで押し上げる。
- デッドリフト:膝と股関節が伸びきり、まっすぐ立った姿勢になる。
いつ測り直すか
8〜12週間に1回くらいが目安です。毎週測る必要はありません。普段のトレーニングの重量と回数から推定し続ければ、成長の様子はわかります。
BIG3 メニューメーカーの8週間メニューには、最終週にMAXを測る日が入っています。そこで測った数字で次のメニューを作り直せば、自然に8週間ごとに測り直せます。
推定したMAXで、8週間のメニューを作ってみましょう。
8週間メニューを作る